地学基礎の特別授業で福井の地学を学ぶ

福井県立鯖江高等学校の2年生を対象に、地学基礎の特別授業を行ってきました。

地学って言われても、中学校や高校で学んだこと、ほとんどの方が忘れていることでしょう。あまり関心がなかったり、実社会で必要ないと思われることも多いですよね。

しかし、現実には毎年多くの自然災害が起きて尊い人命が失われたり、シェールガスなど資源開発があったり、宇宙の星の岩石を採取したり、ブラタモリで自分の地域のことを初めて知ったり、実は、生活にも密接に関係することも多いんです。

今回の授業では、教科書には出てこない、身近な生活に関係する地学をテーマに授業を組み立ててみました。

とはいうものの、やはり地学の基礎は必要なので、できるだけわかりやすく説明してみました。また、地域の地学については、扇状地や旧河道、旧地名と防災のかかわりなど様々な目線から興味を持ってもらえるよう説明させていただきました。特に、地学と生物、地学と健康、地学と医療、地学と学力など「へぇ~」、「ほぉ~」が会場からもらえるように、結構頑張りました。

 

賑やかな休み時間

後半のグループワークでは、旧河道や扇状地、自然堤防や神社などを地図に落とし込んだり、地名からそもそもどんな地形だったのかを妄想したり、スマホを使って調べながら普段の授業とは違う学びに取り組みました。生徒の皆さんも、「いったい何が起きているんだ!?」という雰囲気の中、ディスカッションしながらワークを進めてました。

 

グループワークで熱心に地形とにらめっこ

高校の授業ではあまり取り上げられない地域の地学について、少しでも知っていただけたならとてもうれしいです。

高校の先生方ありがとうございました。生徒の皆さん、地域のことをたくさん知ってどんどん地域を面白くしてくださいね!

高校のHPにも掲載されてます!