2024.11.29
地元越前市の、赤十字奉仕団今立分団様よりご講演のご依頼をいただきました。
以前、同奉仕団全体の集まりがあった際に講演させていただいたご縁で、お招きをいただきました。
越前市は、旧武生地区と旧今立地区があります。
地形や地質的には大きく異なることもあり、今回は今立地区に限定した話をさせていただきました。
参加者は女性の方がほとんで、きっと災害時にも生活支援を活発にされているのではと思いました。
今回の公演の資料づくりをしていて感じたことが、今立地区は平成16年の福井豪雨の際に大きな被害を受けているにもかかわらず、ネットのアーカイブなどでほとんど資料が出てこなかったことです。
そのため、今回の公演では、持ち時間のうち15分を各地区ごとでディスカッションすることにしました。
公演では、地球規模から今立地区までクローズアップするような内容をお伝えし、また、今立地区独特の災害についてもお話ししました。
お茶を飲みながらよく知った近所の人とお話しする。そのテーマは自然災害の記憶について。
自然災害はつい忘れがちになります。みんなでお話しすることで、忘れていたことを思い出すことができます。また、知らなかったことを知ることで、自宅が災害にあった時にどのような行動を取れば良いか考えるヒントにもなります。
「ミズベリング的流域治水」では、「流域酒場」というアイデアがあり、男性がお酒をいただくだけでなく、女性もお茶しながら話をすることで防災や治水について学ぶことが当事者意識を持つ第一歩なんです。
何か答えを出すのではなく、ただおしゃべりするだけ。でも実はとても効果があるんです。
洪水になった時、うちはすぐに水がつく。だからどこに避難すべきか。など、普段考えない思考が働くのも、おしゃべり効果なんです。
ぜひ、皆さんもご家族やご近所の方とお茶しながら自然災害について語ってみてはいかがでしょうか。
今回は、明治の頃の地形図を肴に昔話に花が咲きました。
ハザードマップや浸水についてのデータはネットにたくさんありますので、ぜひ検索してみてください。