全国地質調査業協会連合会が毎年開催する「技術フォーラム2019岡山」に技術発表を行いました。
今回発表した内容は、スラグ式現場透水試験の評価です。
スラグ式とは、回復法や注入法などとは異なり、スラグを投入した際のボーリング孔内の水位変動を測定し透水試験を実施するものです。
弊社では自記水位計を併用し、高透水性地盤における初期の水位変化に着目して、透水係数の精度を向上させています。
これまで、高透水性地盤ではべーらーやポンプを用いても、初期の水位変化を的確にとらえることは困難であり、
正しく透水係数を評価できていないケースがありました。測定開始後5秒どころか1秒以内に透水性評価に必要な変化が終了してしまうのです。
このように、現場の状況に合わせて適正な現地データを取得することは、その後の地盤解析や設計においてもとても重要です。
詳しくは、論文をご覧いただき、ご質問などがあればぜひお問い合わせください。
(スラグテスト|当社製)
全地連「技術フォーラム2019」岡山 【37】
高透水性地盤に適応したスラグ式現場透水試験の評価
株式会社田中地質コンサルタント 〇藤田 有二,梅田 幸成