地表を剥ぐだけで何千万年前もの地層が出現。スゴ技の刃物が伝統工芸技術でついに誕生!

地質やが開発した本物のツール「GEO BLADE」

地質屋という技術者は町ではあまり見かけません。どちらかといえば、山や海辺などで研究や仕事をしていることが多いです。キーワードは、活断層、褶曲、不整合、変質などなど。。。耳慣れない言葉ばかりですが、実は、NHKの番組でまちをぶらぶらと歩いて昔の地形の話が出る番組がありますよね。その番組内で時々出てくるキーワードが私たちの仕事と大きな関係があります。地形が起伏や沈降していたり、昔、川が流れた跡だったり、今とは違った地形がほんの数百年でどんどん変化していきます。私たちの一生が約100年として、赤ちゃんから老人へと容姿が変化しますよね。地質の一生は約46憶年もの長さの中で、全ての大陸が陸続きであったり、アメリカ大陸とアフリカ大陸が接していたり、青い地球だけでなく赤や白の時代があったり。そう、実は地球も生き物なのです。その成長を見るには、山の斜面や海岸などで露出している岩や土砂を観て判断するのです。しかし、その表面は長い年月で植物が生えたり風化したりするので、剥がなくてはなりません。ところがこれまで、農機具やホームセンターの商品を代用するしかなく、土砂の表面(露頭という)をキレイに効果的に仕上げることがとても難しかったのです。

そこで、私たち地質屋は風化した露頭で、断層・地質調査や考古学調査、地質巡検などに便利な携帯用の地質調査のツールを開発しました。開発には弊社の技術者だけでなく国内の地質専門技術者の声を伺い、経験と考察に基づき改良を重ねてついに完成し、ジオ(地質)ブレード(刃物)と命名しました。

 

しかもなんと、国内で最も有名な伝統工芸の一つ、

越前打刃物」の伝統的火づくり鍛造の技法で一本一本丁寧に仕上げています。もちろんMade in JAPANです!

いい仕事をするにはいい道具が必要であり、手入れをして技術者のパートナーとして道具を成長させることが重要です。本物の仕事には本物の道具を。私たちは本物の地質屋である「使い手」がつくった他に類を見ない優れたツールを開発しました。

 

「越前打刃物」とは

越前打刃物は700年の伝統があります。それは一人の刀匠からはじまりました。 「越前打刃物」は、1337年(南北朝時代)京都の刀匠千代鶴国安が刀剣制作に適した地を求め、府中(現越前市)に来住し、そのかたわら近郷の農民のために鎌を作ったことから始まったといわれています。その後、江戸時代には福井藩の保護政策により、株仲間が組織され、その技術が受け継がれて発展してきました。販路も当初は、漆かき職人が漆かきのため全国に出かける時、刃物を売り歩いたことから始まり全国に及びました。現在の越前打刃物は、日本古来の火づくり鍛造技術、手仕上を守りながら、調理用の包丁、農業・園芸用の鎌、鉈(なた)、苅込はさみ、鍬(くわ)を主製品として造り続けています。

 

越前打刃物は、その歴史と技術が高く評価され、昭和54年に、刃物産地としては全国で最初に伝統的工芸品の指定を受けました。時代の変化の中で暮らしに密着した生活用具へと、その優れた技術を転化し、身近な包丁などの調理用具類を中心に、農業、林業、園芸、漁業関連用品まで、その幅を広げています。このように越前打刃物は暮らしの中で、その用途に応じた機能性・形を追求し、より使いやすく、より美しくと進化を続けています。

おそらく国外以上に海外でとても高い評価を得ています。包丁やテーブルナイフが欧米の星付きレストランのシェフが愛用するなど、 その切れ味への信頼は世界中で認められています。世界屈指の刃物産地である、ドイツのゾーリンゲンにも 輸出されています。1987年に“現代フランス料理の父”と称されるポール・ボキューズにより創設されたフランス料理コンクール 、Bocuse d’Or=「ボキューズ・ドール国際料理コンクール」は約30年の歴史があり、料理人にとって最も栄誉あるコンクール。その決戦の場においても多くのシェフが愛用するのが「越前打刃物」なのです。

(越前打刃物協同組合HPより一部引用)

 

民芸品としての価値も高い。新作工藝公募展に入賞!

平成28年度日本民藝館展―新作工藝公募展―に入賞しました。この日本民藝館展は、伝統的な手仕事と、新しい生活工芸の発展をはかるために、暮らしに役立つ健やかな工芸品の出品を募って展示紹介し、普及させることを目的とした展示即売の会で、なんと入賞しました。

入賞した「ジオブレードS」

 

ジオブレードのラインナップ

ジオブレードにはいくつかのラインナップがあります。紹介しましょう。

まずスタンダードなのがジオブレードシリーズです。これは、土砂の地表面(露頭)を剥ぐのに最も適しています。S・M・Lの3種類があり、露頭の高さや力のかけ具合で選定します。ジオブレードFは刃先のサイズを広げることで、一気に剥ぎ取りが可能となり、剥ぎ取り面の境界にできる線が少なるなることで仕上げ面がきれいになります。さらに、岩石を砕くジオハンマーも登場。つるはしのような形ですが、地質踏査には最適なツールとなっています。

 

 

 

ジオブレードS

日本民藝館展―新作工藝公募展―に入賞した作品で、小さいスペースや斜面の仕上げに役立ちます。軽量で女性にも使いやすくポケットにも入る携帯用です。

頭刃幅55×35mm  頭重量110g 柄と刃の角度90度 全長190mm 全重量130g

 

 

ジオブレードM

頭刃が2倍以上になり力強く斜面をはぐことができます。草刈鎌のようなサイズなのでとても扱いやすくなっています。このシリーズの最もスタンダードなツールです。

頭刃幅110×50mm 頭重量360g 柄と刃の角度90度 全長360mm 全重量520g

 

この商品には、オプションとして布袋職人が丁寧に作る手作り収納バッグがあります。

 

 

 

 

ジオブレードL

ジオブレードMの柄が約3倍の長さになったことで、高所の対応も可能になりました。ある程度重量もあるため高所の露頭も力強く剥ぐことができます。

頭刃幅120×52mm 頭重量450g 柄と刃の角度90度 全長1070mm 全重量890g

 

ジオブレードF(限定商品)

頭刃の幅が広くフラットになり、広範囲の露頭の剥ぎ取り作業がスムーズになり、露頭面がよりきれいに仕上がります。柄が長いので高所の露頭に威力を発揮します。

頭刃幅180×59mm 頭重量670g 柄と刃の角度80度 全長950mm 全重量1350g

 

ジオハンマー

一見、つるはしに見えますが、違います!これは、岩盤を割るためのツールです。頭刃がつるはしに比べて短くハンマーサイズまでコンパクトにしました。そして、強靭な打ち刃物であるからこそ、硬度が高い岩石を割るときに役立てるように設計しました。パワード・ジオハンマーは重量を増加し、より強いエネルギーが必要な方におすすめの商品です。

ジオハンマー|頭長310mm 頭重量500g バチ幅60mm 柄長600mm

パワード・ジオハンマー|頭長310mm 頭重量750g バチ幅60mm 柄長600mm

 

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