開発商品

土と石の強化保存剤TOT、TOT−V  

TOTは人体や環境にやさしい、クリーンマテリアルタイプです。土と石の強化保存剤TOT本体写真

製品仕様
主成分 珪素を含有するゾル溶液
比重 0.835 g/cm²
粘度 1.09 × 10‾­² g/cm・sec
Si原子 溶液中に数%〜10%程度
                
    写真はシーラーボトル2kg入り

  


注)対象物は含水比約20%以下、反応中は水分供給の無い環境でTOTをご使用ください。




■TOTの3つの特性

野外での耐候性が増し、風化に耐える

野外風化実験では3種類の処理を行い、耐候の経過を観察しました。A(無処理)の土は、風雨により数週間程度で完全に流失してしまいましたが、CのTOT(含浸処理)の土は半年以上が経過しても元の形状を保っています。B(表面処理)の土は、TOTが表面しか浸透していないために内部の土が一部流失しました。

 処理後の色調や質感がそのまま

凝灰岩に対する処理では、従来の製品では多少暗色化する傾向がありますが、TOTではほとんど変化しません。また、表面に膜を張ったり、照りが出るようなこともありません。

 

 表面の硬さが増加

中世の瓦に対して強化処理を行いました。押し込み硬度試験の一種であるビッカーズ硬度試験によって表面硬度(Hv)を評価したところ、無処理に比べて約4倍に増大しました。また、石材では吸水率が低く、風化に対して耐久性が高くなります。

TOT処理した試料のビッカーズ硬度(Hv)は無処理に比べて約4倍増加   TOT処理した試料の吸水率(%)は無処理に比べて約半分。風化に対しても効果がある。

 

当社では、遺構・遺物の物理的性質や形状、風化の程度、現地の環境やその他の条件を調査し、適切な保存方法とTOTによる処理をご提出いたします。

ご希望の方には技術資料・サンプル品もご用意しておりますので、下ボタンのお問い合わせページでお問い合わせ下さい。

※TOTの詳細情報はこちらのページにも掲載されています。