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石質門柱の強化保存修復事例
福井県  2009年

この学校の石造門柱は、昭和5年(1930年)に造られた。79年の歴史を刻んできた石造門柱は、地域の学校遺産として親しまれてきました。
門柱は、吸水性が高い砂岩を使用しているため、風化による亀裂・剥落が激しく、建立当時の姿が急速に失われつつありました。1999年秋に、風化による欠損部の復旧、劣化ブロックの入れ替え(補填)、補填石(凝灰岩)を捕色処理、基礎の吹き付けなどの補修工事が一度行われましたが、10年を経過した2009年には、補色材が薄層剥離によって露出し、目地も損傷するなど、劣化が著しい状態でした。更に劣化が進むと危惧されるため、TOTによる強化保存修復を行いました。

写真1: TOT処理前 写真2: TOT処理直後
写真3(右):処理後1年経過後の様子
亀裂、剥離等の損傷、色調の変化等一切見られず、良好な保存状態。