遺跡探査とは、非破壊方法による物理探査によって、遺跡や埋蔵文化財の存在を予測するものです。
建設事業計画区域には、多くの遺跡や埋蔵文化財が分布しています。
学術的、歴史的に貴重なこれらの文化財を、建設工事によって破壊することなく、記録保存することが責務です。
文化財の保護対策として、建設計画段階に遺跡探査を行い、地下の遺構の存在を素早く把握することが望まれます。
建設工事の事前調査に、遺跡探査を採用した例は希です。しかし、公共の研究機関においては、遺跡探査の研究や検証は盛んに行われ、発表されています。
当社は1988年から遺跡探査の研究を始め、多くのサイトで成果を上げており、実用化の段階です。
埋蔵文化財の保護の見地から、遺跡探査を積極的に取り入れることを提案致します。
遺跡探査は、地球科学機器とコンピュータを駆使した技術です。探査の方法は地下の土質や遺構の物理的な性質およびその深さによって選定されます。
また、探査の障害となる人工的な建造物・電磁波などの探査環境も物理探査の選定に重要な関わりとなります。